3年前の今日 THE RHAPSODY TOUR in NAGOYA

 2020年1月30日は、Queen + Adam Lambert THE RHAPSODY TOURの日本公演最終日ナゴヤドーム(現・バンテリンドーム ナゴヤ)公演日だった。えぇ、もう3年も経ったの……!?……そうなんだぁ。はぁ、時が経つのは早いな……。まるで昨日のことのように思い出される、夢のような時間の話を今日はします。

注 3年前を懐古してるので記憶違いや脚色された記憶の可能性があります。鵜呑みにせず、こいつの中ではそうだったんだと許す心でご覧ください。

 そもそもQueenを好きになったきっかけは、映画 Bohemian Rhapsody からだった。フレディ・マーキュリー?タンクトップ髭おじさんの人?というイメージしかなかったのに、この映画のせいでフレディ・マーキュリーは史上最高の美人な永遠のロックスターになった。映画 Bohemian Rhapsodyをみては泣き、ライブ映像をみては「でももうフレディはいないんだな……。」と悲しみに暮れ、タイムマシンがあればいいのにと本気で願った日々。そのQueenが!!!!日本に!!!??!くる!?!!??!いまでも夢みたいだ。
 何回かの抽選の末ようやくチケッティング成功。(本当はさいたまスーパーアリーナがよかったけど)やった!!!!!!という歓喜はいまでも忘れられない。きっと走馬灯にも採用されるだろう。さらに運よくアリーナだった。恐らく生涯の運の半分をここで使った。
 お気に入りのQueenスタジャンを着てナゴヤドームに向かうと、物販はすでに長蛇の列だった。さいたまスーパーアリーナで激混みだったと聞いて早めに行ったのに、Queenってやっぱスゴ!一生買えないかもと思ったが、列は結構サクサク進んでもう寸前というところで再度渋滞になった。ライブ物販に慣れていないであろうQueenリアル世代の方 VS 日雇いの大学生くらいのバイト。やっぱ無理では、と心配したが、なんとかグッズも買えた。名古屋会場限定のTシャツは何というか、私のセンスとは合わなくて。せっかくだから買ったし当日着たのだが、結局この日しか着用できていない。ムラサキ色のでっかいシャチホコって。
 シャチホコTを着て入場すると、既にステージが光り輝いていた。幕は閉じていたが、Queenのロゴやモチーフでできた王冠(もしくはティアラ?)がピカピカと、もう始まりますよと期待値をガンガンあげていく。ライブに行くのもドームに行くのも初めてだったので、ドームってこんな感じなんだとか、アリーナってパイプ椅子なんだと感心しきりだった。物販に並んでいたときも思ったが、全世代の方々が来ていた。Queenリアル世代の方はもちろん、その子の子くらいまで。右隣の方はたぶんリアル世代の方でご友人と来ていたのか、楽しそうにわくわくしていた。左隣の方はたぶん高校生か大学生くらいの「親が来るから来たけど……」タイプで、僕ら最先端のライブいつも見てますからね、スターといってもね(笑)という様子だった。そんな彼らもライブ開始直後から終了後までスゲースゲーとはしゃいでいて、可愛い奴らだった。Queenってやっぱりスゴ!
 あとフレディの恰好した人や、ロジャリーナのコスプレをした子もいた。ライブとかイベントってこういう雰囲気がいい。自分以外も全員その人のファンって最高の空間じゃないですか。
 ライブ前後のことは結構克明に覚えているが、ライブ中は「なんかずっとスゴイ」という感情でいっぱいだったことしか覚えていない。事実なんかずっとスゴかった。それでも覚えているのが、メンバー紹介のとき。

ブライアン・メイ!ワーーパチパチ!!

ロジャー・テイラー!ぅわぁーーーー!!!キャーキャー(黄色い悲鳴)!うぉーー(野太い咆哮)!!

と、ロジャーがモテモテで照れてて、ブライが「僕の方の歓声が小さかったけど気にしてないよ」というジェスチャーをしたこと。何十年経ってもロジャーってモテモテなんだというのと、ちょっと気にしてるけど気にしてないよ、と伝えてくれるブライの優しさが、昔のライブ映像や復刻雑誌でみた彼らそのもので、あぁ、あの彼らがまさにここにいるんだと感動した。
 パフォーマンスはもちろん最高だった。アダムくんの声は伸びやかでドーム中に響き渡っていた。声が本当に素晴らしく、まさにSheer Heart Attackでアダムくんが大好きになった。Queenの楽曲でKiller Queenがかなり好きなのだが、アダムver. はフレディver. とはまた違う路線の高級娼婦な雰囲気がとてもセクシーだった。センス(?)をヒラヒラさせて歌っているのもすごくよい。かわいい。
 ロジャーは先刻申し上げたように、めっちゃイケメンだった。老ロジャーになっても若ロジャーのカッコよさと可愛さがあるのすごい。ドラム叩きながらガンガン歌っていた。I'm In Love With My Car はやっぱり最高で、ロジャーの強い歌声とドラムを一気に浴びた。ロジャーのドラムは心臓に響いてくるようで本当にカッコイイ。
 ブライはステージの端から端まで何往復もしてギターを聴かせてくれた。本物のレッドスペシャルだ!'39が好きな曲で、歌ってくれてうれしかった。1975年の'39を聴くと、まるで当時のQueenが、時を超えて今の自分に向けて歌ってくれているような気持ちになる。それを同じ空間で本人の歌を聴けるなんて!時空を超えて出会えた幸せで胸がいっぱい!!ライブver. で、最後の歌詞を「I'll be roking in NA GO YA !」と(たぶん)歌っていたのが最高!!!
 セットもすごくて、ステージ奥にデカいスクリーン、ステージ手前の上方に横に長い半円形のスクリーン、舞台に動くミニスクリーンが4つあった。動くスクリーン!?そこ動くんだ!?と驚いた。照明も迫力あったし、Bicycle Race ではアダムくんがくるくる回るデカいバイクに乗りながら歌っていた。座ったり、横になっても全然歌声が変わらないのがすごい。
 このライブではスマホや携帯電話のあまり高性能すぎないカメラでの撮影が許されていたので、パフォーマンスの話はその映像をみながら書いた。素人のグラグラカメラワークで見れたもんじゃないが、あのときのことを思い出せていい。普通にライブが見たかったので、数曲しかカメラで撮らなかったが、記録が残せたのはよかった。あと書きながら思い出したが、ブライはギターソロのとき惑星の上に乗って飛んでいた気がする。夢かな。
 あとこれも鮮明に覚えているのだが、この公演の次の日は名古屋を観光した。伊勢神宮!あーここがあの有名な。名古屋城!ここ昔Queenが来たんだよなー、と名古屋グルメも楽しみつつ、楽しかったーと帰ってから、ブライのTwitterInstagramで(確か)名古屋城でファンと記念撮影した写真があがっていた。タイミングが合えばブライに会えたの!?!?あああああああ……と死ぬほど後悔した。臆病者(chicken)なので、もし見かけても声とか掛けられないけど。掛けられないけど!会えなかったのは悔しい!
 昨日のようでもあり、遥か遠い日の出来事のような、最高の思い出だ。またいつかQueenのライブに行きたい。

Queen + Adam Lambert まっち水彩絵具、ホワイトワトソン水彩紙



 ファンアートを描いた。この前買った絵の具ではないが、これも好きな絵の具なので使っていきたい。